優しさは時として枷となる

小児科の仕事は一般的にハードワークといわれていますが、どれだけ勤務が大変かは看護師の性格によって大きく変わります。時として、職場の事情が影響するのも確かです。しかし、同じ職場で同程度の仕事を受け持っている看護師であっても性格次第でハードワークを余儀なくされるか、適度な勤務時間で済ませられるかに大差があることは否めません。
小児科では子供を相手にすることから、優しさが重要と考えられます。確かに子供の様子をよく観察して意図を汲み取り、大人よりは少し余計に世話を焼いてあげる必要はあるでしょう。その点で世話好きである必要はあるものの、子供の話を聞いて全ての望みを叶えてあげようと考えるほどの優しさを持っていると、ハードワークを余儀なくされてしまうのです。子供は正直なもので、いえば望みを叶えてくれるとわかると無理をいうようになってきます。それに応えようと努力していくと加速度的に仕事が増えていってしまい、本来行うべき他の業務にすら支障が出てしまいかねません。
世話好きで適度に優しさを持っていることは小児科の看護師が仕事をする上で必須ですが、それが過剰になってしまうと苦労することになります。切り替えが早いのは重要な要素で、ある子供の面倒を見たらすぐに気持ちを切り替えて次の仕事に移るようにすることが肝心です。これが上手にできないとだんだんとオーバーワークに苛まれることになり、心身が辛くなってきてしまうので注意しなければなりません。